年金制度 わがどんが(自分たちの)心配の前に
6日、県議会厚生常任委員会に、物価高騰に見合う年金支給額への改善を訴え、国に意見書の提出を求める請願が、「年金者組合」の皆さんから提出されました。
物価高騰が続く中で高齢者の命綱である年金は実質目減りしており、ますます厳しい生活を余儀なくされています。暮らせる年金額に引き上げることがどうしても必要です。
委員会で私は、請願は採択されるべきであると訴えましたが、自民、公明議員の反対で不採択となりました。
ふと思い出したのは、2018年11月議会で提出された「地方議会議員の厚生年金への加入を求める意見書」のことであります。この意見書案が提案された時、私は「議員の年金制度を心配する前に、国民が心配しなくても済む年金制度を確立させることこそが、議員としてやらねならない仕事ではないか」と反対討論をおこなったことを思い出しました。
結局、その時の意見書は私以外の賛成で採択されました。いっぽうで年金暮らしの高齢者の切実な願いに背を向ける自公議員。議員が存在する意味を彼らはどう考えているのでしょうか。
地下水を守れ
少し時間がたってしまいましたが、10日、日本共産党として地下水保全に関わって蒲島知事に申し入れをおこないました。
TSMCの進出に伴い、地下水かん養の問題や、枯渇や汚染から地下水を守る問題など、いま大変懸念しなければいけない問題が発生していると考えています。市民の暮らし、生命と熊本の未来を守る判断と行動がいまこそ重要であります。
申し入れでは、
◎地下水かん養域における一連の開発行為によって失われるかん養面積、地下水かん養量を明らかにすること。
◎地下水かん養域が失われることの内容、一定の開発規制をおこなうこと。
◎半導体製造において使用される有機フッ素化合物(環境や人体への悪影響が懸念される)について、これまでの使用実態と環境への影響調査をおこなうこと、また今後使用させないこと。
◎新会社と県、関係市町村との間で地下水保全に関する協定を締結すること。
―などについて要望しました。
申し入れ全文は、山本伸裕のホームページに掲載します。以下のQRコードからご覧いただけます。
深刻な打撃 ノリ生産者からお話伺う
先月の寒波による暴風で、ノリ養殖に甚大な被害が発生しました。わたしは有明海・八代海の再生問題に取り組む特別委員会の所属でもありますので、現在開会中の2月県議会に現場の声をしっかりと届けなければなりません。ということで荒尾市の北園市議、玉名市の前田市議とともに生産者の方からお話を聞かせていただきました。
熊本県は全国4位のノリ生産県。しかしノリ養殖の生産者は激減しています。今回の被害に対する支援策に、しっかり県や国が取り組んでいくよう求めていきたいと思います。同時に、気候変動や地球規模での食糧危機の懸念が広がるもとで、持続可能な社会の構築のためには、もはや国をあげて基幹産業のあり方や後継者の育成について考えていかなければならない局面にきているように思います。