立野ダム建設、支離滅裂な国交省の説明

 バタバタしておりましてなかなか市民の皆さんの取り組みに参加できていないのですが、16日は立野ダム建設の問題に関し、「立野ダムによらない自然と生活を守る会」による国交省事務所への申し入れに同席させていただきました。

(写真・記事は12月16日熊日新聞
 放流孔の閉塞問題に関し、国交省は「模型実験では、流木が流れ込んでもダム湖の水位が上昇すれば流木も浮き上がるので放流孔に流木が閉塞することはない」と説明しています。
 そこで私は、「それでは湛水試験で、緊急放流の際に非常孔からオーバーフローするであろう流木を流し落とす試験をおこなうのか」と質問しました。すると国交省は「上から流れ落ちるというより、常用の排水孔を通過してくる流木を下流で捕捉する施設を検討している」と回答。 
 はあ?だって流木は浮き上がるって、今あなたがおっしゃったじゃないの。それに常用の排水孔は7月の大雨で土砂がスクリーンにつまりまくっていたのに、流木は詰まらずにスクリーンも通過して流れちゃうんですか?実に都合よく流れるもんだ。
 いずれにせよ、その流木捕捉施設とやらが無事に下流域の安全を確保できるのかどうか、真剣な検証が必要だと思いますね。
 今回のお話し合いでも相変わらず、国交省側は「本省に伝える」という機械的な回答に終始していましたが、それは、思わず回答しちゃうと、とんでもないぼろが出てくるからなのかもしれません。