熊本の地下水を守れ


 写真は13日付「熊日」より。テレビニュースでも報道されていましたが、大変心配なニュースです。検出されたのは、PFOSとPFOAという有機フッ素化合物(PFAS)。
 私は2月県議会で地下水汚染の問題について知事にお尋ねしました。以下はその質疑からの一部抜粋。

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 半導体製造に伴う地下水汚染の懸念についてお尋ねします。半導体の製造において、PFASと総称される有機フッ素化合物が使用されております。PFASは自然界や体内で分解されにくく、一度生成されるとそれはなくなることなく蓄積され、極端な温度や腐食にも長期間耐えることから、永遠の化学物質と言われています。さらにPFASは、たとえわずかな量であってもがんや低体重出産、ホルモン機能障害、免疫システムの低下などの重大な健康被害を引き起こすことが指摘されており、欧米諸国ではPFASの使用を規制する動きを加速させています。
 そこで第二の質問ですが、熊本県はこれまでも、経済対策として半導体関連企業の誘致を戦略的に推進してきたことを考えると、既設の半導体関連企業についても、これまでPFASがどれくらいの期間、どれだけの量が使用されてきたのか、その処理はどのように行なわれてきたのかについて明らかにさせるとともに、周辺地域の土壌、地下水、大気の調査を実施すべきではないかと考えますがいかがでしょうか。お答えください。
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 蒲島知事からは、周辺地域においての調査をおこなうことについての明確な返答はありませんでしたが、いずれにせよ熊本県民の暮らしを支えている命の水、地下水が汚染されるようなことにでもなると取り返しがつきません。県は直ちにしっかりと調査をおこない、県民に公表すべきです。