湧心館通信制過程の卒業式

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 5日、湧心館高校通信制過程の卒業式があり、来賓として出席させていただきました。
 卒業生の皆さんご入場。様々な髪の色、思い思いの服装。そして年代もさまざま。私よりも年配だと見受けられる方もちらほら。もう私は涙腺ウルウル。ああ泣きそう。だけど来賓席に座っているオヤジが泣いているのも恥ずかしいので懸命にこらえたのでした。おそらくは卒業生のお一人お一人それぞれがさまざまな困難を抱えながら頑張って今日を迎えられたことでしょう。困難と立ち向かい、仲間と励ましあい、晴れて今日、卒業の日を迎えられた皆さん、本当におめでとうございます。こんな素晴らしい門出の式に立ち会う事ができて私もとても晴れやかな気持ちになりました。ありがとうございました。県教育長の宮尾千加子さんも新聞紙面に定時制通信制の生徒たちにエールを送る一文を書いていらっしゃいましたが、改めて定時制通信制等就学の機会が提供されている事の大切さを実感するしだいです。

 さて、午後からは防災服に着替え、今なお地震と豪雨災害の爪あとが残る甲佐町の災害現場を、地元の佐野安春町議と一緒に調査に行きました。
 三ヶ所ほどでお話を聞かせていただいたのですが、一ヶ所は砂防ダム付近に流木が押し寄せて川の流れが変わり、今度雨が降れば住家に被害が及ぶのではないかと心配されている場所、一ヶ所は豪雨で水道取水施設が流されてしまったという集落におじゃましました。集落からさらに一キロほど上流に登り、集落の皆さんの手作業によって川から水を引き込む装置を応急的に作っておられましたが、風呂に水をためても濁りのため底が見えない、炊いたご飯が赤くなる、飲み水としては使えないから毎週よその町まで行って水を汲んできている、などのお話を伺いました。「復興は着実にすすんでいる」などと一方では言われますが、地震と豪雨によりうけた被害が一歩も改善せず、今なお飲み水さえ不自由している集落が存在するという現実を私達はしっかり受け止め、取り上げていかなければならないと思いました。