人吉、八代の豪雨災害を調査

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 7月4日、5日、豪雨災害に見舞われた人吉市八代市の災害現場を視察しました。
 5日は橋本徳一郎八代市議と市内の冠水地帯や球磨川沿いの状況を確認。球磨川右岸の護岸道路の一部が水流でえぐれ、地元住民の方が通行止めのロープを張っておられる最中でした。見ている間にも街路樹が水流で流され、浸食が進んで危険な状況でした。
 旧坂本村の役場付近は家屋のかさ上げ工事が進んできたにもかかわらず浸水被害が発生。元党村議の内田次一さんから「高齢者が家に閉じ込められ、屋根まで水が迫っている」と緊迫した連絡が入りました。私も県防災センターや消防に連絡を取りつつ、坂本村に向かいましたがあちこち道路が寸断し現地まではたどり着くことができませんでした。その後、住民は奇跡的に無事救出できたとの連絡が入り胸をなでおろしました。
 夕方になり高速道路が通れるようになったので人吉市入り。とにかくすさまじい状況。電線に机やいすが引っ掛かり、車の上に車が乗っかり、道路の真ん中に自動販売機が立っていました。球磨川にかかる橋の欄干にも流木が詰まり、深さ30~40センチほどの泥沼の中を車で進んだ場所もありました。止まらなくてよかった!住民の皆さんからは「こんなに水が来たのは経験がない」「あっという間に水が上がった」「市房ダムが放流されていたらさらにとんでもないことになっていた」などの声を伺いました。
 帰りは上りの道が通行止めだったため、えびの~伊佐~水俣経由で帰宅。ずいぶん時間がかかりました。
 5日は朝から人吉市入り。国会調査団と合流。田村貴昭衆院議員、真島省三衆院議員、仁比そうへい前参院議員、本村令斗、塩見寿子人吉市議、高岡朱美水俣市議、久保田武治多良木町議らとともに二班に分かれ、被災された方々から状況や要望を伺いました。
 同日、蒲島知事も人吉市入りし、避難所訪問したとの報道をラジオで聞きました。パーテーションなどの感染症対策がしっかりとられていたとのことでしたが、私たちが訪問した避難所はマットのみ(芦北町)、毛布と畳だけ(人吉市)といった状況で段ボールベッドもなしという厳しい環境でした。せっかく国や県の代表が被災地に来られる機会なので、むしろ現地の大変な状況をこそ見てもらうようにしたほうが良いのではないかと感じました。
 とにかく大変な状況ですが、私たちも引き続き、住民の皆さんの苦難軽減の役に立てるよう頑張っていきます。お困りごとあればぜひご相談いただきたいと思います。