涙ながらの訴え
今日は衆院予定候補であり、党熊本地震対策本部長でもある松岡勝さんと一緒に街頭宣伝、そして熊本市東区の応急仮設住宅を訪問し、入居されておられる方々のご要望伺いに回りました。
日中でもありご不在が多かったのですが、声をお掛けしたところでは大半の方が好意的に応対してくださいました。
改めて実感したことは、仮設入居者は夜も眠れないほどの大きな不安にさいなまれながら、日々の暮らしを送っておられるということ。「もう若くもないから家を再建することもできない。けれどいつまでここに住み続けられるのか」「知事の『二年で追い出すなんてことはしない』との言葉を聞きましたが、『追い出す』って、まるで私たちは犬か猫みたいに思われているのでしょうか」等々、涙ながらにお話をされる姿に私たちも胸が痛みました。
仮設入居者は、地震によってそれまでの住まい、家族の団らん、近所付き合いなどそれぞれの幸せが一瞬のうちに奪われた方々です。「家を失ったものでないとわからない」との言葉に、想像を絶する悲しみ、苦しみがあったのだろうことを感じました。このような方々に少しでも安心や希望を届けていくことができるのか、大きな課題が突きつけられています。
益城の仮設で孤独死
益城町の惣領仮設団地で男性が亡くなられました。孤独死と見られています。
甲斐康之前町議とともに役場を訪問し、お話をうかがった後、団地の自治会長さんからもお話を聞かせていただきました。
震災でせっかく助かった命。一人の孤独死もうむまいと声かけや見回りなど、日常的に皆さんが努力を続けてこられたわけですが、それでも今回のような事態が生じてしまった事に胸が痛みます。
地震によりもとの住まいを失なってしまった方々には、心身ともに大きな負担が被災者にのしかかっています。仮設住宅の住まい環境改善、入居しておられる方々へのきめ細かいサポートをどう充実させていくかということは非常に重要な課題だと感じます。県議会で「仮設をあまり住み心地をよくしてしまうと、自力で住まい再建する意欲が減退する」などと発言する議員がおられた際には思わず言葉を失いましたが、少しでも安心できる住環境を整備する事は、生活再建の土台をなすものであり、本来行政が第一義的に力を注ぐべき問題であります。
しみじみと一年
先日、学生時代からの知り合いでありますバイク屋さんに立ち寄りました。
実は私、こんなんしてますけど、昔はナナハンとかに乗ってた、バイク夢中小僧だったのです。
そのバイク屋さんは地震で店舗は全壊。私もなんとか力になれないかと、グループ補助の支援についてご案内を差し上げたこともありましたが、結局ほとんど自力、そして仲間の皆さんの支援などで再建にこぎ着けたとのことでした。「この一年、ほんとに必死だった。けどやっとここまで来た。」とのご主人の言葉にはしみじみと実感がこもっていました。
傍らにはちょろちょろとちっちゃい子どもが。孫ちゃんか?
ご夫婦の結婚式にはバイク仲間で結婚式に押し掛けた懐かしい時代を思い出しつつ、これからも是非バリバリと頑張っていただきたいと思った次第です。
白川の河川改修状況を視察
28日は、「ダムによらない治水・利水を考える県議の会」のメンバーや「立野ダムによらない自然と生活を守る会」、「立野ダムによらない白川の治水を考える熊本市議の会」の皆さんと一緒に、白川の河川改修状況を視察しました。年度末の多忙ななか、職員の皆さんには丁寧にご説明いただきました。
嬉しかったのは、県議の会に正式参加されていなかった方々にご参加いただいたことです。取り組みの輪が広がっていくとよいなあと思います。
託麻原小学校の卒業式
23日は県内各地で小学校の卒業式が行われました。私は地元の託麻原小学校の式に出席させていただきました。
6年間でみずみずしく成長した卒業生の皆さんの晴れ姿に感動。とりわけ子どもたちの合唱は、それはそれは素晴らしいの一言。感動に震え、おもわずたちあがって「ブラボー!」と絶叫したいほど。ああ、拍手したい。とても拍手したい。拍手したらいけないのかなあ。けど拍手したいなあ。
さて、24日は急きょ上京して九州選出の衆参議員の皆さんと打ち合わせ。昼に熊本を出て夜帰熊する強行日程。熊本空港着の最終便は間に合いそうもないので福岡で降り、バスで帰ることにしました。こういうめんどくさい交通手段を考えることが、実は大好きなのです。
会議も終わり帰路へ。福岡空港から地下鉄に乗り、天神で降りて高速バスターミナルへ。ここまでは予定通り。あとは益城インターのバス停で降りてパーク&ライドに停めてる車で帰宅…の予定だったのです。ところがなんとバス停には空席待ちの人々の行列。「乗車は無理です」と言われ、あわてて博多に戻ってなんとか新幹線の最終に間に合いました。
で、いま新幹線の車中。美しい乗り継ぎの予定でしたが、予約をとっておくべきでした。
球磨川治水対策協議会
本日、球磨川治水対策協議会が開かれ、私は傍聴させていただきました。
ところで、写真は1月に、県に案内いただいて川辺川流域を調査したときのものです。
どういった動機で調査したかと言うと、治水対策協議会において、川辺川の流下能力が極端に不足している、との資料が出されていたからです。過去最大規模の水害で考えると、なんと40%以上流下能力が不足すると言います。なので対策協議会では、川辺川の治水対策に関してすっげー膨大な河川拡幅、掘削、堤防建設の案が提示されています。
もしこんな河川改修をマジで進めたら日本一の清流が壊されてしまいます。私は流域住民の皆さんが、こんな膨大な対策を求めておられるとは到底思えません。
守るべきは球磨川・川辺川の宝。流域住民の安全を最優先で守ることは当然の前提としつつ、今現実にできる治水対策を着実に進めながら、是非とも全国に誇れる「ダムによらない治水」のモデルを構築していきたいものです。