九州新幹線、新玉名駅構内で衝突事故

 久々の投稿です。
 九州新幹線新玉名駅のホームで、通過中の新幹線と人が衝突し、死亡する事故が発生しました。悲しい事故の報道に大きな憤りを感じずにはいられません。
 新玉名駅ホームの無人化が打ち出されたのは2015年のこと。当時、新幹線駅ホームの無人化は、玉名駅が全国初の事例であり、これを皮切りに、JRは他の新幹線駅でもホーム無人化を広げていこうとしていました。
 2015年、新玉名駅ホームの無人化計画発表を受けて、私たちはすぐに新玉名駅の現地調査をおこないました。田村貴昭衆院議員、前田正治玉名市議らとともに実際に駅ホームに立ってみると、ものすごいスピードで通過車両が駅ホームを走り抜けていく状況に恐怖を感じたものでした。
 私たち日本共産党は現地調査を踏まえ、直ちに熊本県、JR九州、国土交通省に対し、「新玉名駅ホームにおける駅員無人化は危険。計画の撤回を」と申し入れをおこないました。しかし当時、JRや国交省は、私たちがいくら危険性を指摘をしても、まともに受け止めようとする姿勢はありませんでした。「駅ホームに人はいなくても、モニターで人の動きを監視できているので安全上問題はない」だとか、ひどい話では「通過車両はホームの側のレーンを走行せず、通過レーンを走行するので危険ではない」という回答まで飛び出しました。「新玉名駅に通過レーンなど存在しないではないか。あなた方は現場の状況すら知らないで、安全性に問題ないと言っているのか」と食い下がったことを、今でも鮮明に記憶しています。
 結局JR九州は住民への説明会も行なわず、反対や不安の声を無視して無人化を強行しました。安全確保を何よりも大切にしなければならない大量輸送機関の使命がなおざりになってしまっていたのではないでしょうか。
 写真は2015年、無人化発表されたのちに、田村衆院議員らとともに新玉名駅のホームを調査したときのものです。