令和2年7月豪雨から2年


 令和2年7月豪雨から2年が経過しました。あらためて、犠牲になられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様方にお見舞いを申し上げます。
 本日はダムに反対する3つの市民団体の方々が記者レクをおこない、議員の会から私と西県議、岩田県議が同席しました。
 甚大な水害がどのようにして発生し、犠牲者がどのようにして亡くなられたのか、災害から丹念に現地を調査し、住民から話を伺い、積み上げられてきた事実に基づいて災害の実態を検証してきた報告は大変重みのある内容でした。国や県はこうした調査報告に真摯に向き合う姿勢が必要です。
 新たな流水型ダムの建設に猪突猛進する人々は、あくまで「ダムありき」の前提が絶対であり、その前提にとらわれない意見には、かたくなに一歩も歩み寄ろうとしない、という印象に思えてなりません。
 例えば、2年前の豪雨災害をきちんと検証しようという意見。少なくともダム完成までの期間は「ダムなし治水」を進めるべきだ、との意見。ダム問題と切り離して五木振興策を位置づけるべきだ、との意見等々。いずれも、仮にダム建設問題では意見が分かれたとしても、まずは一致点が見いだせるはずのテーマではないでしょうか。
 豪雨災害から2年の年月が経過した今、改めて地域振興や住民の安全・くらし、そして生命や自然の大切さを重く受け止め、住民の声に誠実に向き合う姿勢を、国や県は持つべきであると感じます。