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大阪・桜宮高校 体育系入試中止問題

 名古屋大学の中島哲彦教授が寄稿されている。大阪市教育委員会は、橋本徹市長の「要請」を受けて、桜宮高校のスポーツ系学科を普通化に切り替えて募集する事を決めた。中島氏は、市長はこれまで体罰を容認する考えを繰り返してきたことを指摘。「自らの責任を不問にしたまま、教育委員会や校長・教員にも、在校生・受験生にも理不尽な押し付けに唯々諾々と従う事を求めるやり方には納得できない」と主張。まったく同感だ。

 少なくとも同校を志望する中学生には何の責任もない。にもかかわらず出願期日直前での募集停止は、彼らの人生設計を狂わせる事となる。また同校のスポーツ系学科や部活に体罰が日常化していたとしても、在校生もそれを受け入れていたという根拠はないし、仮にそういうことがあったとしたら、在校生たちもまた被害者だ。在校生のために今すぐ取り組むべき課題があるのに、市長は政治的に利用する事で必要な取り組みを見えなくさせている、という。

 未来ある若者のかけがえのない命が奪われてしまった今回のような出来事が二度と起こさせないためにも、体罰を「教育の一環」などと容認するような過ちを根絶していく取り組みが必要だし、その立場で頑張っている関係者の方々の訴えに学ぶ事が大切だと思う。この問題を政治的に利用する事は許されない。