益城町の区画整理事業

 20日、益城町の都市計画審議会が、木山地区の区画整理事業案を反対多数で否決しました。
 私は、この問題については益城町も、そして熊本県もずいぶん拙速に事を進めようとしている強引さを感じていました。町民の暮らしを、そして益城町のまちづくりのあり方を大きく左右する重大問題であるだけに、しっかり議論を進めていく事が必要だと思います。
 12月県議会では蒲島知事が、県が事業主体となって取り組むことを表明し、用地の先行取得のための予算7億3千万円余が提案されました。私はこの予算計上について反対討論をおこないました(討論の詳細はHP「日本共産党 山本のぶひろ」をご覧ください)。 概要は、県の役割は町民・町が決めたことを支援する役回りに徹することが大事であるということ。そして、区画整理事業は全国的に見ても行き詰まっている事例が少なくないこと。県や町は「スピードが大事」と言うが、早く事業を「スタート」させるのが大事なのではなく、早く「ゴール」することが大事なのであって、ゴールは何かと言えば「益城町の復興」という大目標であること。ボタンを掛け違えたまま拙速にことを進めると、町の中に分断、対立、禍根を残す事になりかねない事などを力説しました。
 審議会の否決により、この先どうなるのかと不安を高めておられる住民の方々もおられる事と思います。地元の住民の中から、「区画整理によらない別の道がある」と、まちづくりのすすめ方を提案される動きも始まっています。町や県は、結論ありきではなく、住民の皆さんの願いに真剣に寄り添い、方向性をともに考える姿勢を強く求めたいと思います。