がんばれニッポン柔道

 「体罰」問題で日本柔道界が揺れている。この問題に関し2月10日付「赤旗」日曜版に、元71キロ級世界王者の古賀稔彦が登場している。

 わっ。古賀だ。現役時代の古賀は強かったなあ。

 強烈な思い出が二つある。一つは、体重別に分かれていない全日本選手権で、得意の一本背負いを武器に次々と重量級選手をなぎ倒し、決勝まで進出したこと。決勝は小川直也と対決し敗れはしたものの、「平成の三四郎」の面目躍如たる大奮闘だった。

 もう一つはバルセロナオリンピック。古賀は金メダル候補として注目されていたが、大会直前に後輩の吉田秀彦との練習中に足を痛めてしまったのだ。しかし古賀は足を引きずりながらも気迫で金メダル獲得。日本国民に大きな感動を与えてくれた。

 その古賀が赤旗に登場し、指導論を語っている。内容は省略するが、さすが古賀だ。言うことがすばらしい。

 ついでに思い出したことだが、ちょっと前に飛行機の中で斎藤仁を見かけた。私は思わず握手を求め、「柔道ファンの一人です。ぜひ頑張ってください」と声をかけた。

 激震続く日本柔道界だが、ぜひ膿を出し切って、再び柔道王国を復活させてほしい。

(敬称略)