夜明け前

 ここのところ、自民党・安倍政権の暴走に警鐘をならす記事が、ようやく目立ってきた。
 3日付け毎日では、「かつての自民党には、改憲派もいれば護憲派もいた。・・・」「それが今では改憲先行一色、アベノミクス批判はご法度という単調さである」と、自民党全体が、安倍首相に付き従う「オール『ポチ』状態」であると揶揄している。
 4日付け朝日では、天声人語で、安倍首相が狙う憲法96条改正問題について触れ、自民党元幹事長の古賀誠氏が「しんぶん赤旗」のインタビューに「絶対にやるべきでない」と語っていることを紹介。そのうえで、「穏健な保守の構えを貫く、よき伝統を引き継ぐ後輩は今の自民党にはいないのか」と嘆いている。
 1日付け高知新聞では、「首相のお膝元・下関でみたアベノミクス効果」「三本の矢 地元無縁」との見出しで、厳しい雇用環境や生活者たちの不満が募っている下関市の状況が紹介されている。
 輸出大企業や大資産家ばかりを応援し、格差を広げるアベノミクス。また一方では過去の侵略戦争と植民地支配の歴史を認めず戦争を肯定・美化する、安倍首相を頭とする政治家たちが憲法をこわそうとしている。
 安倍政権の高支持率が続くもとで、これまではメディアも他の野党も安倍政権になびいてきた。唯一、一貫して安倍政権の危険な暴走を告発し、悪政に立ちはだかってきたのは日本共産党だ。最近のメディアの変化は、安倍政権の暴走と破綻が有権者の目に分かりやすく映ってきたと言うことだろう。
 まさに参院選は政治を変えるチャンスだ。
 大企業優遇税制を見直し、莫大な内部留保の一部を活用し、安定した雇用と賃上げで国民の所得を増やし、景気回復を図る日本共産党の経済提言。ぜひ実現させよう。
 歴史の逆流を許さず、日本と世界の宝である日本国憲法を守り、憲法の精神を社会に花開かせよう。