順序が違う! 場当たり的な県の対応

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 写真は、本日岩田智子県議と医療現場の実態の聞き取りに行った写真です。
 昨日の臨時議会では県のコロナ対策について「(支援策が)遅い!、少ない!、狭い!」の観点から質疑を行ないました。詳細はまた後日。

 21日午後、熊本県が、事業者に施設の使用停止の協力要請を出しました。期間は翌22日の0時からとの事。どえー!!そんなにいきなりで、事業者は対応できるのか? 路頭に迷ってしまう人が出るのではないか?
 県に問い合わせてみました。「県内にネットカフェに寝泊まりしている方がどれだけいるのですか?そうした方々がネットカフェ閉鎖でどこに行けばよいのですか?」
 これに対する県の最初の回答は驚くべきものでした。「県内にどれだけのネットカフェが存在しているかはわからない。どれくらいの人が寝泊まりしているかは掌握できない。寝泊まりするところがなくなる方をどう支援するかという検討は、今のところ行なっていない」
 こんな状況で、知事はネットカフェも含めて休業要請を出したのです。言葉を失うほどの驚きでした。
 そこで県内のネットカフェを検索し、共産党関係者で3人ほどで分担して電話をかけ、状況をおたずねしました。だいたい一つの店舗に10人ほどの利用者さんがいる状況が確認できました。全国チェーンの店舗が多く、他県では要請を受けてすでに休業を始めているということなので、熊本の店舗も、間もなくそのような対応がとられるものと思われました。
 その後、県から電話あり、これから格安で泊まれる宿泊所を確保し、利用者に周知したいとのこと。私たちは県に、聞き取った情報を提供しました。
 それにしても、県の対応は順序が違うのではないでしょうか。「誰一人路頭に迷わすようなことはしない、一軒たりとも廃業や倒産に追い込まない」、こうした決意から取り組みを具体化するのではなく、そのことによってどのような影響が出るのかという検討も不十分なまま、休業宣言やら一斉休校やらを発している印象を受けてしまいます。知事は、熊本県が「一歩先を行く対応」を行なっていると強調しますが、そうであれば、緊急小口生活資金での不当な制約など、他県に比べても恥ずべき支援レベルにとどまっている現状を急いで改善すべきです。