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「正しい」? 「優しい」?

 カミサンに誘われ、映画「恋妻家宮本」を見に行きました。本音を言うと、この忙しい状況下をわかってんのかと少し消極的気分だったのですが、映画館で睡眠時間を確保しようかなと思い直し、行くことにしたのでした。
 で、すごく映画に感動。おすすめですよ皆さん。 

 ところで今朝、朝ごはんの準備をしながらニュースを聞いていると、森友学園の籠池理事長が教育持論を滔々と論じておられました。わたしは籠池さんの話を聞きながら、映画「恋妻家宮本」の中で主人公の宮本さんが語っていた言葉をふと思い出しました。
 それは、「正しい」と「正しい」がぶつかったら戦争になる。だけど「優しい」と「優しい」がぶつかっても戦争にならない」といった意味合いの言葉です。籠池さんは、まさにいま、ご自身が「正しい」と思うことを振りかざしているんだなと思いました。
 籠池さんはご自身の教育持論を何としても貫徹させたいとの思いがあったのでしょう。けれども、もし「正義を実現するためには多少ルールを破っても大きな問題ではない」と考えておられたとするならば、それは大きな間違いです。
 戦前の日本はまさに「正義」を振りかざし、それに反する思想を弾圧し、戦争への道へと突き進みました。戦後はその痛苦の教訓に立って新しい憲法がつくられ、思想信条の自由、個人の尊厳などがうたわれました。
 ああそうか、映画でいわれた「優しい」を政治的・制度的にに体現したのが現憲法なのではないでしょうか。
 「優しい」と「優しい」がぶつかっても決して戦争にはならない。日本は素晴らしく「優しい」宝物を持っているんだなと思った朝でした。