震災レポート⑥ 阿蘇、益城、熊本市など

23日、田村貴昭衆院議員、真島省三衆院議員とともに民主商工会の皆さんと懇談。多くの事業者が借入金で設備投資している中、地震被害で設備や財産も失い、収入も途絶えた方も少なくありません。生活や商売再建へ、気力や希望を失うことがないよう、債務の免除や凍結などの措置をぜひ国・県が積極的に打ち出すよう求めていかなければなりません。
 その後、阿蘇市の状況を視察。外輪山の山すその集落地域は斜面崩落の危険があるため大規模な避難勧告が出されていました。避難住民はなんと6,000人という規模。避難所の箇所を増やそうにも体制が取れないという悩みに直面していました。
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 この写真、おわかりでしょうか。亀裂をさかいに右側の地盤がなんと約1.5mも沈下しています。自動販売機やら隣の家が傾きもせずに垂直に落ち込んだようで、なんともすさまじい地震のエネルギーを感じました。
 夜は県災害対策本部に伺い、若干のご挨拶と意見交換をさせていただきました。
 24日、仁比そうへい参院議員、藤野保史衆院議員〈党政策委員長〉、大平喜信衆院議員が来熊。二度にわたり震度7の激震に見舞われた益城町を視察しました。
 私自身、益城町に入るのは地震後4度目でしたが本震後は初めて。前回訪問時には何とか無事だった家屋がことごとく崩壊し、住民の皆さんの苦しみはいかばかりかと胸が痛みました。
 総合体育館の避難所は通路にも毛布を敷いて休んでおられる人があふれ、避難者とボランティア、医療スタッフや自衛隊、各地から支援に駆けつけておられる職員などがごった返し行き来している状況でした。説明していただいた町職員の方は震災発生後、自宅にはほとんど帰れず避難所で対応に追われていました。京都からボランティアで駆け付けたという看護師の女性は、救援活動の中で避難住民から大きな信頼が寄せられるようになり、近く帰らなければならないことを告げると涙を流して残念がられたそうです。困難な状況の中でも、多くの皆さんの善意に支えられ、懸命の救援活動が続けられていました。
 午後は熊本市の指定避難所、指定外避難所を訪問。避難所の運営の問題や、おにぎり一個の支援すら全く届いていない指定外避難所の深刻な実態などお聞きして回りました。