母、救急搬送

 父がデイサービスでお世話になっている施設から電話をいただいた。母が救急車で病院に搬送されたとのこと。容態は安定しているようだったので、とりあえず活動終了後、急いで息子の部活動の迎えと晩飯の調達をして病院へ。
 すでに検査や診察、点滴を終え、病院の待合室で両親は待っていた。「忙しいのにすまんね」と繰り返す両親。こっちこそ役立たずの息子で申し訳ない。
 母90歳、父83歳。田舎で二人暮らしをしている。大丈夫だろうかと気になりながらも、直面するあれこれにかまけてなかなか手が届かない。
 そんななか、近所の方々や親戚のK子さんらがチョコチョコ声をかけたり、食べ物をもって来たりしてくださっている。本当にありがたく、そして申し訳ない。

 病院から実家まで両親を送っていった。途中で買った弁当を、帰宅後三人で一緒に食べた。
 「あんたがこの前もって来たビワは、たいぎゃなおいしかった」と母。三人で笑った。