立野ダム建設予定地を現地調査

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 立野ダム建設予定地の現地調査に参加させていただいた。

 恥ずかしながらはじめて現地を視察。

 いやはや驚いた。こんな豊かな環境と景観があったとは。

 写真は、阿蘇長陽大橋から白川と黒川の合流地点を見下ろしたところ。対岸は国の天然記念物に指定された阿蘇北向谷原始林。吸い込まれそうな鮮やかな新緑。  橋から恐る恐る見下ろすと、眼下にはかつて夏目漱石や与謝野鉄幹ら「五足の靴」の一行も訪れたという戸下温泉の旅館跡地が見えた。ダム計画にともなって廃業や移転を余儀なくされたらしい。

 また川も美しい。午後のシンポでは、学生や子ども、観光客らに川遊びの魅力を伝えておられる原田秀夫さんのお話をうかがったが、外国人から「こんな美しい渓谷は見たことがない」と絶賛されるそうだ。  国交省は治水対策を口実にダム建設の事業を継続する方針だが、建設予定地の岩盤の脆さや穴開きダムの構造的問題などから、逆に危険性が増大すると指摘されている。  ダム建設計画は中止させる以外にない。