読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いつも謝罪

親父のエレジー

 小3の息子はいまだに甘えん坊だ。しょっちゅうベタベタくっついてくる。帰宅が遅くなったら必ず「何時に帰ってくるの?」「一緒にお風呂入れる?」「絵本読んでくれる?」と携帯に電話をかけてくる。家に帰ると「ねえねえお父さん」と、くどくど話しかけてくる。それも大半は「ルフィーとゾロとどっちが強いと思う?」などと、ホントどおでもいいような話ばっかりだ。知るかそんなの。追い払っても追い払ってもまとわりついてくる状況は、まるで便所バエを彷彿とさせる。

 ついうっとうしくなり、「ちょっと黙っとれ」「くっついてくんな」と言葉を荒げてしまうこともある。ていうかしょっちゅうだ。

 そして、後になっていつも自責の念にさいなまれる。父である自分をこんなに慕ってくれているというのに、そしてわが子の存在は何よりも自分にとってかけがえのないものであるはずなのに、なぜ邪険にしてしまうのだろうかと。なんてひどい父親なんだと。そしていつも就寝中の息子の寝顔を見ながら謝罪する。「すまん、今度からもう少し優しくする」。

 そんな日々の繰り返し。