高梨沙羅がすごい!

 ジャンプ女子のW杯蔵王大会で高梨沙羅選手が圧巻の連勝。すごい。

 ノルディックスキーでの日本選手の活躍といえば、かつて荻原健司が複合で圧倒的強さを発揮。「キングオブスキー」の称号をほしいままにしていた。高梨はまだ16歳。将来が楽しみだ。

 ジャンプ競技で日本国民が熱狂した出来事と言えば、なんといっても1972年札幌オリンピックでの表彰台独占が思い出される。

 私は当時小学2年生。学校はメダル独占の快挙に沸き上がり、みんなで大騒ぎ。友達どうしでジャンプ競技の真似事をして遊んだものだ。

 と言っても雪はない。熊本だから。どうするかというと、近所の路地裏にあった小さな石段を使うのだ。最上段から中かがみでピョンピョンと一段づつ跳ね降りてきて、一番下の段から「えいやっ」と幅跳びをする。その距離を競い合った。しかも実況放送つきだ。

 「さあ、次は笠谷。大ジャンプなるかどうか。どうだー! あーっ、ダメだ、失敗です!」

 みんなではやし立て、大笑いしながら遊んだ。楽しかったなあ。

 高梨選手には、今後も子どもたちに夢を与えてくれる大ジャンプを期待したい。(敬称略)