ありがとう、喫茶レストラン「グルメ」

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 県庁近くの喫茶レストラン「グルメ」が20日、長年の歴史に幕を閉じ、閉店されることとなりました。
 私もしばしば利用させていただいていましたので、感謝の思いもこめて19日夜に行ってきました。
 案の定、店はお客さんでいっぱい。「オーダーストップ」の看板も入り口にかかっていたので、あいさつだけでもと思い店内に入ると、奥から「どうぞ、いいですよ」とご主人の声。最後のカツ丼をおいしくいただきました。
 グルメさん、長年お疲れ様でした。

 ・・・あっ、夜に会議があったんだった。 いま思い出した。 すみませーん。

被災者であっても滞納者を提訴する熊本県

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 9日、県の育英資金制度をめぐる問題で、学校の先生で作る団体や女性団体らが教育委員会を訪れ、申し入れをおこないました。
 熊本県が、熊本地震で被災して仮設住宅で暮らす家族にたいし、県育英資金の返還を求めて訴訟を起こしたことが大きな批判を招きました。

 いま熊本県は、被災者向け医療費免除制度の打ち切りや障がい者雇用者数の不適切な算入、仮設住宅からの追い出しなど、とりわけ弱い立場に置かれている方々に対する冷たい対応が批判を招いています。
 たとえ苦しんでいる人の数が、全体から見ればごく小数であったとしても、その人達の声の存在を無視したり押しつぶしたりするような県政は、決して「県民に寄りそう」姿勢など持ち合わせてはいないと、私は思います。

おごる自民党政権は久しからず

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 28日は「託麻・長嶺9条の会」の皆さんとともに街頭宣伝をおこないました。
 自民党総裁選で安倍首相は、憲法改定の議論をメディアに報道させ、国民の中に改憲への機運を高めさせたい意図があるようです。
 こうした姿勢は、国民がいま政治に対して怒っていることや、これからの社会、将来の生活に抱いている不安などには目もくれず、ただ自らの悲願である憲法改定を成就するために政権の座にしがみつき続けようとしているようにしか、私には映りません。安倍政権の存続は国民にとって百害あって一利なし、というべき事態ではないでしょうか。
 おりしも、障がい者雇用の水増し問題が省庁を揺るがしております。麻生太郎氏のコメントは論外として、だれも責任を取ろうとしない官庁の体質は、現政権の無責任体質と軌を一にしているように思えてなりません。

水俣病現地調査

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 26日は、水俣病問題での現地調査が鹿児島県出水市で行われましたので参加してきました。
 公式発見から62年の年月が経過して、なお解決の見通しが立たないおおもとにあるのは、加害者である国、県、チッソが被害の実態に向き合わず、不当な線引きをしてすべての被害者救済の道に背を向け続けてきたからにほかなりません。今回の現地調査は、地域、年代に基づく現状の線引きが、いかに被害の実態に見合っていないか、専門医学的解明や疫学的調査の実態からも浮き彫りにされました。
 私は6月県議会の一般質問で、不知火患者会会長の大石利生さんがいかに感覚障害に苦しめられていたかという経験談を紹介させていただきました。残念ながら大石さんはお亡くなりになりましたが、命を懸けて「すべての水俣病被害者を救済する」たたかいに身を投じられました。 大石さんのご遺志を継いで、水俣病解決のためにこれからも奮闘していきたいと思います。
 

井戸を掘る医者 中村哲さんの講演を聞きました

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 楽しみにしていた、中村哲さんの講演会に参加させていただきました。企画・主催いただいた皆さんありがとうございました。

 目の前に起こっている現実と向き合い、そしてそこに暮らす人々が安定的に暮らし続けることができるよう、何をすべきか、どうすればできるかを探究し、行動されてきた中村さんが作り上げてきたものは偉大なものがあります。私などはとてもとても真似できる事ではありませんが、しかしそれはそれとして、私が今立っているポジションで、私は何ができるのか、どう行動すべきなのか。このことは考え続け、そして行動し続けていかなければならない責任を負っていると感じました。

 ところで、加藤清正の時代に整備された白川の渡鹿堰、鼻ぐり井手などのかんがい施設が、世界かんがい遺産に登録される運びとなりました。素晴らしい事です。先達の利水の取り組みや農業土木の知恵には改めて驚かされます。はたして現代の日本の公共事業は、こうした素晴らしい技術や合理的な考え方を活かし、継承したものとなっているのでしょうか。

「立野ダム先にありき」になっていないか

 11日、建設常任委員会の管内視察がおこなわれました。関係者の皆様、大変お世話になりました。
 作業に当たっておられる皆様の安全と、そして国道や崩落現場の復旧など、必要な工事の早期の完成を願うものです。
 さて、視察では立野ダム建設現場の視察もおこなわれました。
 西日本一帯を襲った豪雨災害の中で、ダム放流が水位上昇の原因となったのではないかとの報道がおこなわれている時だけに、立野ダムの治水効果や安全性について、しっかり話をうかがいたいと思っていたのですが・・・・。
 はっきりいってまともなお話を聞くことはできませんでした。
 立野ダム工事事務所の鵜木所長さんのお話は、どちらかといえば「環境に配慮している」「観光名所としても」「断層から離れている」「穴づまりは起こらない」といった話が中心で、ダムによる治水効果についてのお話が無かったために、最後に所長さんに質問をさせていただきました。
 「立野ダムによって水位はどれくらい下がるんでしょうか」
 しかし残念な事に、出てきたご回答は平成24年水害時に検証した「40センチ」(熊本市代継橋地点)のまま。その後劇的に改善した河道拡幅による変化が反映されていません。
 「平成24年水害時、立野ダム予定地付近には毎秒何トンの水が流れてきたのか」「過去最大雨量がもし仮に継続した場合、どれくらいの時間でダムは満水になるのか」などの質問にもご回答いただけませんでした。そのため、お聞きしたかったそれ以降の質問ができなかった事も残念でした。
 何か最近、「ダム建設ありき」の強引さが目立っているのではないでしょうか。ダムの危険性が改めて叫ばれている時だけに、丁寧な説明が求められるところです。
 南阿蘇村の吉良村長が、「ダムといえばアレルギーのように反応する方々がいる」と、ダム反対の意見にアレルギー的に反応しておられたことも強烈な印象でした。 不安の声が上がるのは当たり前だと思いますが、その存在を、まるで悪であるかのように封殺されるようなご姿勢に、思わずどこかの国の首相の姿を連想しました。さまざまな意見に謙虚に耳を傾けていただく勇気と良心を期待したいものです。
 8月には立野ダムの本体着工が予定されています。しかし万が一の事態が起これば、それこそ取り返しがつきません。ダムの安全性、治水効果等々、現実に起こっている水害の事実をしっかり踏まえた検証を求めたいと思います。