育英資金延滞提訴に対し反対討論

 27日県議会本会議が開かれ、私は県育英資金延滞者を提訴する県に関して反対討論を行いました。(討論全文は「日本共産党 山本のぶひろ」に掲載します。)
 全国的にも奨学金の支払い滞納者の増加が深刻な社会問題となっています。「制度の安定的運用のためには資金を回収しないと、今後支援を必要とする人たちを支援できなくなる」との言い分もありますが、そのような立場だけでは、ますます滞納者への強硬な取り立てを強めていく方向に向かわざるを得ません。支払いについて気軽に相談できる窓口を設けることや、子どもの貧困、若者の不安定雇用といった状況に対しての支援策も検討が必要です。

姫戸町で集会

26日、仁比そうへい参院議員を迎えて上天草の姫戸町で開催された、宮下昌子さんを励ますつどいに参加しました。松岡勝さんも参加し、力強くあいさつしました。
 集会にはノーモアミナマタ裁判に立ち上がっておられる水俣病被害者の皆さんらが参加。会場は水俣病問題の解決を勝ち取ろうと、熱気あふれる集会となりました。私は、熊本県が認定業務を再開して以降の審査結果の状況について報告するとともに、県議会で私が水俣病問題について蒲島知事に対し見解をただしてきた論戦のやり取りの中身を紹介しました。
 明日は宮下さんの市議会での一般質問だそうです。
 
 

2月議会報告

 24日、建設常任委員会が開催され、県発注の公共工事にかかる不調・不落問題が取り上げられました。
 不調とは、応札者がいないために落札者が決まらない事、不落とは、入札価格が予定価格を上回り、落札者が決まらない事です。いま、熊本地震からの復興のために県が公共工事を発注しようとしてもそれを受ける業者が決まらないというケースが増えています。
 要因として、現場作業員や下請け業者が確保できないということなどが上げられていましたが、私は特に、下請け業者が仕事を受けたくても受けられない状況が生じている実態について問題提起しました。
 下請け業者にたいしての代金支払いが滞っている事例、単価の見直しが下請け業者にまで反映されていない事例などにより、現場で作業する業者が苦難にあえいでいます。
 他県からの業者の方にお話を伺う機会がありました。その方は、仕事以外の面でも被災者の皆さんに少しでも役に立ちたいと、ボランティア活動でも貢献しているとのことでした。
 その業者の方は元請からの工事代金未払い問題など抱えておられました。「被災者のために少しでも貢献したいと思ってやってきた仲間たちが失望して熊本から引き上げている」とのお話を伺って胸が痛みました。
 単価の見直し等が末端の下請け業者への代金にまで反映するよう監督・指導が徹底されなければならないことを強調しました。

 こんにちは。今日から2月県議会が始まりました。
 蒲島知事が議案説明を行われましたが、いくつか違和感を感じた点がありました。
 先日熊本県に申し入れた「震災からの復興提言」の中でも強調していたことなのですが、いま復興策の方向性について重大な岐路に立っているように思えてなりません。
 それは、住民の頭ごなしに進められる開発型復興策が強力に推進される一方、災害弱者といわれるような、弱い立場におかれている方々には支援が届かず放置されてしまうのではないかという問題です。
 もちろん、県はそういう立場ではないと言われるのですが、現実には問題が山積しています。議会の中で大いに議論・論戦をしていかねばなりません。
 またブログのほうでも報告してまいりたいと思います。
 
 
 

熊本地震10か月の申し入れ

 久々に更新しています。
 2月17日、松岡勝党県書記長とともに熊本県に対し、熊本地震から10カ月がたち、いま復興で何が問われているかについての提言を申し入れました。
 申し入れ全文はホームページに掲載しますのでご覧ください。

深刻な中山間地の農地被害

久々にブログ更新しようと、先週下書きしたまま奉仕していた文書を遅ればせながら公開させていただきます。あしからず。また更新頑張ります。
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9月1日、地震と大雨で損壊被害を受けた御船町七滝の東上野地区の農業用水路の視察に行きました。
 現地では水利組合の農家の皆さんにも多数お集まりいただき、切々と窮状を聞かせていただきました。
 用水路の決壊により、農家の皆さんは今年は作付の断念を余儀なくされました。そして来年の作付けに間に合うよう復旧できるのかなど、今後の見通しにも大きな不安を抱えておられました。
 いま中山間地では、災害復旧に伴う自己負担がどうなっていくのか。多くの方が農業をあきらめ、高齢化したこの中山間地の集落がますます疲弊し、田畑が荒廃してしまうのでないかという危機感が広がっているように思います。いっぽうで私は、先達が素晴らしい技術と努力で開拓した棚田や用水路に驚嘆し、また先祖代々受け継がれてきた営農の努力によって国土と地域経済、食料が守られ、国民がその恩恵を受けてきたことに改めて感謝の思いが膨らむのです。
 大規模化、効率化についていけない中山間地農業が、今回の熊本地震と豪雨被害によりますます存亡の危機に拍車がかかりました。中山間地の家族経営が見捨てられてしまうような政策はまさに亡国への途だと言わなければなりません。この分野でも復旧・復興への方策が問われています。

記録的大雨

 20日、政見放送の収録のため、民進党市議さんらとともにあべ広美さんの付き人としてテレビ局を回りました。
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 途中、なんとNTT労組さんで小休止させていただきコーヒーまでご馳走になっちゃいました。野党共同ならではですねえ! 今度は細工町にいかがですか?みなさん!

 その日の夜から大変な事態となりました。 
 就寝していると激しい雨音に目が覚めました。気象情報を確認すると熊本市西区で1時間110ミリの豪雨との報道。防災服に着替え、井芹川を見に行って見ると水面が堤防を乗り越えそうな流量となっていました。このままでは危険だと思い、膝まで水につかりながら川沿いの知人宅に避難を呼びかけるとともに周辺の見回り。あちこちが冠水し通行不能となっていました。城西小学校体育館にも多数の人が非難されてきていました。激しい雨の中交通整理や車の誘導を地域の方がされておられることに感謝しつつ、坪井川や白川の様子を見て回りました。

 21日朝は水道町で朝宣伝の予定があったため、民進党濱田大造県議らとともに、いよいよ明日から始まる参院選であべ広美さんを勝利させようと力をこめて呼びかけました。
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 宣伝後、水害常襲地帯の東区石原町付近から北区龍田町付近を見に行くと、案の定、川岸を越えた濁流が道路や畑に流れ込んでいました。地元自治会の方々は、これまでも水害のたびに県に要望されているようですが、状況は一向に改善していないようです。
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 写真は吉原橋から現在工事中の新吉原橋を見たところ。吉原橋では橋の上部に取り付けてある鉄格子を流木が突き破るほどの状況だったというのに、見たところあまり高さが変わらない様に見える新吉原橋で大丈夫なのでしょうか。

 その後、益城町を流れる秋津川の状況を甲斐康之前町議とともに視察。上益城振興局からも見に来ていただき、その場で対策を要望しました。
 その後、土砂崩れで二人の犠牲者が出てしまった北区津浦の災害現場、造成地のがけ崩れが心配されている清水町岩倉台を山部ひろし熊本市議とともに見て回りました。
 地震による地盤の損傷が土砂崩れとなんらかの因果関係があったのかどうかは不明ですが、これ以上尊い人命が犠牲とならぬよう手立てが尽くされることを願うのみです。

 安倍政権は「震災復興のためにできる事は何でもやる」といいながら、県をあげて要望していた特別立法の制定に背を向け、国会を閉じてしまいました。今回のような大雨で二次被害が出ないようにするためにも、復興財源を全額国庫負担で補償する事は必要不可欠です。熊本県民こそ先頭に立って、安倍政権に怒りの審判を下しましょう。